どうも、るのあです。
ポートレートカメラマンを趣味でやっております。
・ライトルームでポートレート写真を現像(編集)する方法を調べても、どのサイトでも難しいことを言っていて頭に入ってこない・・・
そんな方のために、超簡単に説明させていただきます!
誰にでもわかりやすい説明の仕方で説明していきますので、よかったら見ていってくださいね。
一般的に編集というと、ガッツリ編集するイメージですが、ここでは微調整程度のことを話していきます。
ガッツリ編集する必要がない写真を撮る方法も、過去に載せていますのでよかったらご覧ください。
「ポートレート関連の記事」
なぜ編集をしないといけないの?
ポートレートを撮影する際はRAWデータ(生データ)で撮影することがほとんどかと思います。
RAWデータについてはこちらのサイトをご覧ください。
簡単に言うと、RAWデータは、編集することが前提の生データです。
また、RAWデータで撮影したとしても、撮影中にカメラ内で見る時は、カメラが色味などを勝手に編集したデータになっています。
(パソコンにデータを入れた際は「何も調整されてないデータ」となります。)
「何も調整されてないデータ」に微調整を加え、撮影時にカメラ内で見ていたデータの状態に近づけて、なおかつ自分の好みに仕上げていこうという考えです。

撮影時にカメラ内で見たデータに近づけつつ、自分好みに編集をしよう!
RAWデータを用意しよう(僕の撮影時の解説あり)
まずは2枚の写真をご覧ください。
今回の記事では、2枚目の写真のように少しスパイスを加えていきます!

現像前 F2.8 SS1/250 ISO200 レンズ135mm

現像後
・1枚目の写真は、RAWデータをそのまま出した写真です。
未編集状態ですが、撮影時に構図を追求したのでそのままでも十分です。
(色味も乗っかってないので少し地味ですがw)
・2枚目の写真は、現像後のデータです。
この写真を撮る際に意識した点はこちら
ポイントを意識しながら撮る方法についても記事を書いているので、
「ポートレート写真は現場で完成させる」を確認しよう!
実際に編集していこう!(ポイント毎に解説)
パラメーターも公開しておきます。
(あくまでも、僕の設定なので参考程度にしてください。)


パラメーター部分拡大
基本的には、ライトルームの基本補正とノイズ設定しかいじりません。
場合によってはブラシツールなどを使う時はありますが、基本補正のみで満足してしまうことがほとんどです。
ポートレート写真を編集する際は、特にモデルさんの顔周辺の変化に注意しましょう!
いつも触っていく順序はバラバラですが、基本的には以下の順番で編集していきます。
※人によって順序はことなります。
その他には以下の項目をプリセットに設定し、画像を読み込む時に自動的で変更してもらえるようにしています。
シャープ

シャープ適用量 35
プロファイル補正

プロファイル補正にチェック
画像読み込み時に、プリセット内容を自動で設定する方法はこちらの記事を参考にしてください。
では、項目ごとに見ていきましょう。
色温度・色かぶり補正でモデルさんの肌色を綺麗に
色味を合わせる基準は、モデルさんの顔に合わせるのが鉄板!
健康的な肌の色を目指そう!

・色温度(AWB:オートホワイトバランスとも言います)
バーを横に動かすと写真全体の色味が変わります。
左に動かすと青色、右に動かすとオレンジ色に。
青すぎても血の気が無さそうに、オレンジすぎても色黒に見えるので注意!
・色かぶり補正
色温度と同じで、バーを横に動かすと写真全体の色味が変わります。
左に動かすと緑色、右に動かすと紫色に。
緑にやりすぎるとシュレックみたいに・・・肌色が綺麗に見えるところで止めよう!

色味の変化がわかりにくくて、適正な色にできたのかわからないよ・・・
そんな時は、一旦彩度をMAXまで上げてみましょう!
少しでも緑色寄りになっていれば、モデルさんの顔の色がかなり緑になるはずです。
その状態で色を中和していく感じで調整していくのがやりやすいかと思います。
実際に、今回の写真の編集前後で比べてみましょう!

左:編集前 右:編集後
変更内容
・色温度5550 ⇒ 色温度5323
・色かぶり補正+7 ⇒ 色かぶり補正+12
今回は、撮影時にホワイトバランスを自動で撮影し、編集時に色温度を+227、色かぶり補正を+5調整。
元々モデルさんの髪の色がピンク寄りだったので、色味を出してあげるため少し上げてます。
少し色温度を調整した程度では、変化はわかりにくいですが、露出などを調整していくと、後になって変化が大きくなっていきます。
露光量~ 黒レベルで明るさを調整
まずは、黒潰れと白飛びの警告にチェックを入れましょう。

チェックを入れておくと、黒つぶれ、白飛びをした際に、写真の中に色を付けて教えてくれます。
黒つぶれ・白飛びをしてしまうとデータがない場所と判断されるので注意!
では、項目ごとに設定していきましょう。
・露光量
全体の明るさを調整したい時に使います。
写真が明るすぎる場合は少し下げ、暗すぎる場合は少し上げましょう!
写真全体の露出に影響するところなので、大幅に調整するのは控えましょう。
僕はほとんど触らないですね。(動かしても±0.5ぐらい)
・コントラスト
全体の明暗差を調整できます。
パキっと、クリアな写真にしたいときは上げています。
ふんわりとした写真にしたいときは下げてます。
大幅に動かすと写真全体のバランスが崩れるので「±15~30」の範囲で調整しましょう。
僕は±15までしか動かさないです。
・白レベル、ハイライト
白レベルは1番明るい部分のみを調整でき、ハイライトは明るい部分全体を調整できます。
どちらかのみを極端にいじると不自然になりますので、両方同時に調整するようにしてください。
・黒レベル、シャドウ
黒レベルは1番暗い部分のみを調整でき、シャドウは暗い部分全体を調整できます。
ここは個人的によく触るのでポイントを出しておきます。
明瞭度で写真にメリハリを
輝度を調整して、写真にメリハリをつけることができます。
よくコントラストと同じじゃない?と言われますが、明瞭度の場合は色味や露出にあまり影響を出さずに調整できます。
なので、写真全体の雰囲気を少し変えたい時に使うといいですね!
例えば、お花畑の中で可愛い雰囲気で撮るときはよく明瞭度を下げますね!

コントラスト0 明瞭度-10
注意点としては、コントラストと同じく、大幅に変更すると写真のバランスが悪くなり絵のようにぐちゃぐちゃになってしまいます。
明瞭度の調整も±15~30程度にしましょう。
僕のライトルームは購入版ですが、ライトルームCCを使ってる方はテクスチャという項目を調整すれば、バランスが崩れにくいですよ!
彩度を上げて鮮やかな印象に
写真の色味を鮮やかにすることができます。
彩度と自然な彩度の違いについてわかりやすく説明します。
・彩度
全体の色味を均等に調整することができます。
・自然な彩度
彩度が高い色への影響を抑えながら色味を調整することができます。
違う言い方をすると、薄い色のみを鮮やかにしていくことができます。
例えば、写真の色味を少し鮮やかにしたいけど、彩度を上げるとモデルさんの顔がオレンジに・・・
そんな時に自然な彩度上げてみるといいですよ。
シャープを上げて輪郭部分を引き締めよう

シャープ適用量を上げると、 シャープを強調することができます。
簡単にいうと、シャープとは「モデルと背景がまじわる輪郭」などの部分です。
写真全体にかけてあげることで、輪郭部分を引き締めてくれるのでクリアな印象になります。
人によっては、シャープを上げるとデティールが出るともいいますね。
僕は常時35に設定しています。
上げ過ぎてもノイズが出やすい部分です。
もし部分的に大幅にかけたいのであれば「キーボードのAltボタンを押しながらマスク」を調整すると、範囲選択もできますよ。
プロファイル補正で歪み・周辺減光を目立たなくする

「プロファイル補正を使用」にチェックを入れると、使用したレンズデータを読み込んでくれます。
データを読み込んでくれて、自動で歪み・周辺減光を適正に補正してくれるのでとても便利です。
上記画像のように、チェックしたけどレンズの情報が出てこない場合は手動で設定しましょう!
最後にノイズを除去して画質をよくしよう

最後に、ノイズ軽減の輝度を調整していきましょう。
写真を編集するとノイズは少なからず出てきますが、ノイズが出たからといって、ノイズ軽減の数値を上げまくるのではダメですよ。
ノイズ軽減を適用するということは、ノイズを目立たなくする処理を写真全体に適用するということです。
するとどうなるか・・・
写真全体がべちゃっとした感じに!
僕は基本的に+30~40で抑えるようにしています。
まとめ

いかがでしたでしょうか。
僕の現像方法を紹介させていただきましたが、1人のカメラマンの方法にすぎません。
「このやり方は違うだろ!」というところもあるかもしれません。
もちろん、ガッツリ編集することもありますので、今回は「微調整をする編集」というう前提で内容を覚えていってくださいね。
ではでは!